今日はゆっくり起きてきたので、近場のお山、みんな大好き文殊山に登ってこようと向かったのですが、もうすぐ文殊山と言うところで雨が降ってきたので、あえなく断念しました。
この雨も、台風の影響もあるのでしょうね。気を付けたいですね。
さて、涸沢ではぐっすり眠ることができました。
すこぶる快調です。
白山では膝の痛みが酷かったのですが、今回ここまでは何事もなく大丈夫。
予定を一日先のばしたのが良かったのかもしれません。
今回は念のためにテーピングをすることにしました。

御見苦しい画像、すいません(>_<)
次女に手伝ってもらって、ふくらはぎの筋肉と膝を守るように。
痛くなる前に張る。あつぷりさんの教えを守って、念には念を入れて臨みます。
それと、瞬間冷却スプレーも持ってきたので万全です。
アルファ米の白飯に「畑のカレー」、そして粉チーズ。

がっつり食べていきますよ~。
前日に涸沢登山相談所にて、どっちかと言うとどちらのルートがお薦めですかと聞いておきました。
今年は残雪がないので、雪のトラバースをしなくても済むパノラマコースでも大丈夫ですよと言われたので、そちらを歩くことにしました。
ヒュッテでトイレを済ませていざ出発です。

いよいよ今回の核心。
奥穂高岳に登ります。
いやいや、まさか奥穂に登ろうとなるとは夢にも思っていませんでしたが、人の欲求は底がないですね。
憧れの奥穂。
いよいよ現実になります。
サクサク歩いて見晴岩まで。

あ、ま、まあ、、、そんな感じでした(^_^;)
お花畑もあったようですが、白山のお花畑に慣れているのか、それほどには。
私的には無機質な岩の塊の上をずんずん進む。
そういった感じですかね。
次女がとおちゃん、日が出てきたよ~というので振り返ると、見事に朝日が。

も、モルゲンロート。

ちょ、イマイチかな(^_^;)
とりあえず影。

天気の心配はなさそうです。
私も次女も絶好調です。
このあとの、長いトラバースは何気に心配していた場所でもあったのですが、すれ違いも十分できるほどの広さで大丈夫でした。
トラバースを過ぎたところで、なんとオコジョを発見!!
すばしっこくてすぐに岩の隙間にはいってどこかに行ってしまったので、写真は間に合いませんでしたが、初オコジョに父子ともどもテンションが上がります。
いよいよ最初の難関。
ザイテングラードです。

ここを登らない限り奥穂にはたどり着けません。
慎重に行きましょう。

思ったほどではなさそうですが、、、

ちょいちょいと頑張らなくてはならない箇所もあり、気は抜けません。
途中、そこそこびっくりするぐらいの血痕がありました。
あとで分かったのですが、60歳代の男性の方が派手に転倒して、頭を打ったらしいです。
血痕があった場所は、これといって急な場所でもなかったのですが、いつどこでどのような危険が潜んでいるか分からず、あらためて気を引き締められました。
あせらず、ゆっくりと次女のペースにあわせて。
無事に穂高山荘まで。
涸沢までのトラバースでビビり気味だった次女でしたが、全く臆することなく、余裕で(過信しているわけではありません)クリアといった感じでした。
それも次女がどうしても見たいもの、場所かな。
そのことに対する好奇心が恐怖心より打ち勝っているのかもしれません。
穂高山荘で小休止。
フリーWi-Fiだったのですが、なかなかつながらず断念。
出発。
いよいよです。

ちょうど画像の人が渋滞して見えるところが、一番の難所だったようです。
ハシゴの連続のところです。
さすがに緊張しましたが、次女はそこも難なくクリア。
むしろ私の方がドキドキしましたよ。

見えにくいのですが、あれが有名な滑落防止ネットですね。
途中、十分にすれ違いができる場所で次女に防風のためにレインを着せました。
風はさすがに強いです。

油断なく慎重に。
60歳代以上と思われる男性ソロの方がつらそうに歩いていて、途中リバースしていました。
高山病かな。
心配でしたが、あとで頂上まで登られていたようなので良かったです。
あと、落石を三回みました。
最初は握りこぶし半分ほどの岩が私たちからは離れた場所に落ちてきて、上から落とした方が「らく~」と大きな声で伝えてました。
その岩は全くあさっての方に落ちていって良かったです。
次は小さなピンポン玉ほどの石が上から降ってきました。
すぐ前を歩いていた方が気が付いて取ろうとして空振り、私がその石を捕まえました。
上を見ると、ソロの20~30代前半の若者が休憩しようとして座った時に落としたようですが、気が付かなかったのか、伝える気がなかったのか、、、
小さな石でも距離があって当たると痛いでは済まないし、気を付けたいですね。自分自身が落石をおこしてしまうかもしれないし。
そして5人パーティーの二番目の方が、こぶしほどの岩をおとして、すぐ前の一番目の人のかかとにぶつかってました。
先頭の方は、登山靴ってやっぱり丈夫だな~なんて言っていましたが、これもあと2~3m前でぶつかっていたら笑い事ではなかったと思います。
パーティーで歩くときは、なるべく詰めて歩いたほうが良いみたいですね。
距離が近い分、石や岩が転がってきても勢いなくてダメージがないから。
もちろんケースバイケースなのでしょうけど。
今回はもれなくその通りでした。
滑落や落石の心配のある岩稜帯。
いつもと違った登山に緊張を強いられます。
次女もいい意味で緊張感を保って歩けていました。
槍は見えない!?

もうちょっとだ。

そしてついに、、、
きたー奥穂高岳制覇ー!!(*^^)v
あとで時計のログを確認すると3時間7分(休憩込)で涸沢から頂上まできました。
休憩ひけば、ほぼコースタイムでした。
おお~頑張ったぜー、そして次女よ、よく頑張りました。
一度も泣き言を言う事もなく、むしろ頼もしさを感じるくらいでした。
昨年はちょっとしたトラバースやザレ場を歩くときもビビってたのですが、一年でこれほど成長するとは。
このまましばらく山頂からの眺めを楽しみたいところですが、そこは奥穂。
順番待ちがありますから、すぐに次の方にバトンタッチです。

そして山頂方位盤。
ここからの眺め、、、
次女は生意気にも奥穂高岳山頂よりも楽しみにしていたものがあります。
山頂に来るまでに、その姿が見えたときから興奮を抑えきれないようでした(笑)
それは、、、
ジャンダルム!
ジャンダルムをバックに一枚撮ってあげると次女に言うと、横にいた先ほど頂上の写真をお願いした若い男性の方が、親子でとりますよと言ってくれたのでお言葉に甘えて。

ありがとうございますm(__)m
方位盤も混雑しますから長居はできません。
人気のお山ですから、まったりとはいかないんですよね、そこは残念(>_<)
では下山しましょう。
すぐの道標で。
ジャンダルム~!ぎりぎりガスがかかる前。
はよっ、あれだして、双眼鏡!
次女からの命令が(^_^;)
双眼鏡は嫁さんが、小梨から穂高の稜線を見るために購入したものですが、ここに来るまでに嫁さんも次女にジャンダルムを見たかったんでしょ、持っていいよと言われ遠慮することなく持ってきました。
涸沢でも、ここでも活躍してくれましたよ。
しかし良かったね。
次女はずっとジャンダルムを見たいと言っていました。
夢も見たらしい。
何が彼女の心にヒットしたのかは不明ですが、ツボのようです(笑)
いつか歩いてみるというと、そこは違うらしい。
とにかく次女の今回最大の目的は果たせたようです。
では行きましょう。
登山の事故は下山が圧倒的に多いと言いますから、特に気を張って。
良い眺め。

このあと連続ハシゴのところで渋滞が少しだけ。
無事穂高山荘ε-(´∀`*)ホッ
次女が写真撮れというので。

結構なドヤ顔なんですよ(笑)
穂高山荘。

水はこんな感じ。

ではでは。

まだまだザイテングラードもありますから気を抜けません。
下りは快調に。
あせらず、それでいて良いペースで。
ザイテングラードも無事通過。
パノラマコースとの合流地点で、取材を受けた女性二人組の方とばったり。
またも次女が気が付いて、記者のかたに無事登れたんだね、といわれ次女もにっこり照れ笑い。
カメラマンの方に二人のピース写真を撮ってもらいました。これももしか記事にのったりして(笑)
分岐はパノラマコースではなく涸沢小屋の方に向けて下山。
あと10分程のところでぱらぱら雨が。
レインを着るほどでもなかったですが、急いで撤収しなければ。
11時前には涸沢小屋に。
もう穂高山荘あたりはガスガス。

良いときに登れました♪
涸沢小屋で昼食がわりに、あげ餅とモツ煮。そしてなっちゃん(画像なし)
モツ煮で一杯飲みたかったですが我慢です(^_^;)
私はテントを撤収。次女はヘルメットを涸沢ヒュッテに返却。

14時までに下山に取り掛かれなかったらもう一泊涸沢でするつもりでしたが、予想以上に早く涸沢に下りてきたので、今日は嫁さんと三女の待つ小梨平まで下山します。
11時半には下山開始でした。

雨もすぐに止んで良かった。
ではもうひと踏ん張り頑張りましょう。
涸沢、そして穂高にまた来ますね~。
(続く)
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