夏の甲子園、敦賀気比高校惜しくも負けてしまいました。
ちょうど9回表の攻撃のとき、プールからあがっており休憩室で三女の着替え待ちをしていました。
椅子に座っている私のうしろで、私よりは若いと思われるパパさんが、奥さんに、
「ね~ね~、敦賀気比、9回ワンアウト1.3塁」
としゃべりかけていました。
奥様は、「へ~、それで。」
パパさんはまた同じセリフ。
「うん9回ワンアウト1.3塁」
それで奥様は、「へ~、それで!?」
パパさんは、懲りずにおなじ答弁。「だから9回ワンアウト1.3塁」、、、あと1~2回このやりとり。
多分奥様は敦賀気比が攻撃なのか守備なのか知りたかったはず。
あわよくば勝っているか負けているのか、そこまで端的に言えよ、そう思っていたのだと思います。
パパさん的に、奥様から違う応えを待っていたのかな~(笑)
とにかくパパさんのどんくささ(ごめんねそう思ってしまった)に思いっきり爆笑してしまった。
夏のほっこりしたワンシーンでした^^
でもほんと敦賀気比、あと一本が惜しかったですね。
まだまだ夏の高校野球は続きますが、また一つ今年の夏が過ぎ去ってしまった、、、そんな気がしてしまいます。
では続き。
初日の夜は、前日の睡眠量からも熟睡を期待していましたが、そんなこともなく。
しかしそこそこには寝れました。
この日の予定は、野口五郎~水晶~ワリモ~鷲羽~三俣テンバ。行動時間でコースタイム10時間越え。プラス休憩もあるし余裕はありません。しかもこの日のテン泊地でもある三俣蓮華は我々烏帽子(水晶)方面からだけでなく、雲の平や黒部五郎、双六側からも目指してくるはず。ちょうど登山道が交錯する位置取りにもなり、兵法でいうと衢地(クチ)にあたります。
別に誰かと戦っているわけではないのですが、この日も激しい戦になる、、、
ってやっぱ戦じゃん!!がんばろー。
出発時間は4時を設定。
これならコースタイムで歩いても14時着。おそくとも15時には三俣のテンバにつくはず。
15時は遅すぎるってか?
ちょっと楽観視した部分もあり、双六や雲の平、水晶小屋からはさすがに近いため三俣蓮華にテントを張ることはないだろうし(もっと先に進むだろうという考え)そうなると、折立や太郎小屋、奥黒部や新穂高登山口、槍、、そんなもんかな。
この辺りなら、ほぼほぼ同条件と考えました。
起床は3時のつもりが、すでに周りはあたふたと出発準備を整え始めており、アラームの鳴る前にはしっかり起きてしまいました。
ちょっと焦る。

朝食はスキムミルクを作り、そこにフルグラ。味付けにはちみつ&トレイルバター(チョコ)を投入。
まさに朝食♪
朝食として必要な栄養素はきっと補っているはず。
またスキムミルク+はちみつの組み合わせはとってもまろやかで、まったりした時間にもココアや珈琲のかわりにも良いかもと思いましたよ。
マスターも時を同じくして用意を行っている模様。
あ・うんの呼吸で(笑)予定出発時間である4時よりも早く、3時半前には烏帽子テンバをあとにしました。
マスターのザックには私を導いてくれるアイテム、ソーラーパフミニを。

私の荷をすこし括り付ける軽量化でもあります(`ω´)グフフ
最初激混みのテンバを少し道迷いしましたが、親切なお姉さんに教えていただき軌道修正。
まずは三ツ岳。
もちろんこの日も無理することなく、コースタイム維持を目標に。
先は長く、あとあとにひびかないようゆっくりと。
少しずつ辺りも明るくなってきました。

三ツ岳をすぎたあたりから御来光。

マスターがふぉーすをため込んでいる、、、わけではない。
槍に向かって。

雲海もものすごい。。

圧倒的な景色にただただ感動するばかり。
槍はもちろんここいらの山域すべてまるっと飛び込んできます。
裏
銀河銀座という宇宙を旅している感覚。これは大袈裟ではなかったです。

この素晴らしい稜線の中、またちょうどいいとことに野口五郎小屋があるんですよね~。
まさに補給にうってつけの場所でした。

小屋では水分を購入。
小屋のおばさんに、どこからきたん!?と優しいお声掛けをいただきほっこりしましたよ。
昨日からう〇こーが出ないため、おトイレも。しかしながら不発(-_-;)
私たちが出発したときは、すでに先発していたソロハイカー女子とここで追いつきました。
彼女は三日目の槍テンバを確保するためにも、この日は双六までいくらしい。
入れ替わりで出発されていました。またすぐ追いつかれますよ~なんて言っていたが、このあと追いつくことは全くなかったです。
お強い(汗)
私たちも充分休憩したのち出発。
まずは野口五郎岳に。
またきます。野口五郎小屋。

今から歩くトレイル。

野口五郎岳。

写真前後していたらごめんなさい。
野口五郎岳では、ソロハイカーのお兄さんとしばし談笑。
彼は昨日は烏帽子小屋。
今日はこのあと南真砂岳に行ってから水晶小屋泊。翌日は赤牛岳などなど。
100こう山を目指しているらしいです。
100こう山の「こう」がどのような漢字で100こう山とはなになのかは不明ですが、彼も素晴らしい山旅の途中なんでしょう。
いきいきしていましたよ。
真砂分岐。

竹村新道を進むと湯俣温泉の方にいけますが、今年2019年度は湯俣温泉は橋が崩落したためこの時点では休業中だそうです。
この分岐を湯股側にいってすぐにザックがいっこデポしてあり、持ち主はいったいどこに行っているのかちょっと不安になりました。
帰ってから気が付いたのですが、この分岐から竹村新道を下った途中に南真砂岳があるので、先ほどのソロハイカーの方のようにそこに向かったのかもしれませんね。
槍様はいつだって見守ってくれます。

ぼちぼち疲労も。
だんだんと足が重くなります。
だってさー。
ツギの補給地である水晶小屋。まだあんなに遠いよ、、、

しかし!!
マスターの御導きのもと、私の疲労を考え完璧なタイミングで休憩的地を割り出し、適度な休憩をはさみつつなんとか心折れることなく前に足を踏み出すことはできました。
こんな歩きにくい場所もたくさん。

マスターはふぉーすの力をごくごく自然に具現化しておられるのか、ふぉーすの光をまとられておられる。
ここまでくるともうちょい~っす。

かなり足元は悪く一気に標高をあげる感じではありますが、あとは寡黙に足を前に出すのみ。
もうひと踏ん張り。
マスターに励まされつつ、、、
着たよ、水晶小屋。

このあとちょっとが厳しいくらい。ほんとここしんどかったです(>_<)
動けないっす(笑)

小屋では噂の力汁を補給。

お餅がうれしい、ほんと美味しかったです♪
そうそう、受付の男の子はほんとスターウォーズ ファントムメナスのアナキンのような子でした。ほっこりしましたよ^^
ほんと疲れてたのか、ここからの風景を画像にほとんど押さえてなかったのですが、ガチで素晴らしかったです。
歩いて来た烏帽子方面からの稜線の景色は一生忘れない。。
また再訪しようと思いました。
ツギは水晶小屋泊でのんびりと。ただただ景色の中に溶け込んでいたい。
大休止。しっかり力もため込んだ。
ではザックはデポしてさくっと水晶岳いきましょう。

なだらか~な感じ。
最後の方はちょこっと岩岩系。

笠も槍もいいね~。
山頂到着。

本来ならここでもまったり行きたいところですが、今旅はなかなかにハード。
お盆休みでごった返しの北アルプスでは、とまることは許されないのですよ。
そそくさと撤収。
サクッと水晶岳を終わらせて次なる標的ワリモ岳に。
疲労はかなり回復したと思いきや、先ほどはほぼほぼ空荷。
重いテン泊ザックはずっしり肩にくるし苦しいー(>_<)
ここでインスティンクトのバッテリー残量がやばい。

今回はインスティンクトはGPSモードを最低までおとした省エネモードにしてあります。最大35時間持つらしい。
昨日たしかバッテリメモリー残量が5目盛中3目盛だったので、全く充電しなかったのですが、ぎりぎり持たないか。
先を急ぎます。
といっても足はあまり前に動かないけど(汗)
ワリモ分岐。

ここは巻いても三俣に行けますが、心を奮い立たせワリモ・鷲羽をやっつけてきますよ。
あとからテンバで仲良くなった兄さんに教えてもらったのですが、三俣までワリモ分岐をまいても、いったん黒部源流まで下りてまた上るのでそうたいした差ではないらしいです。
まずはワリモ岳を。

マスターは余裕。
わたしは片足でたつとバランス保てないよ~。そのくらい体幹弱ってます(>_<)
ラスボスの鷲羽岳。
鷲羽の最後の上り返しが最もつらいであろうことは、最初から予想済。
そのために力を残していたのですよ。
ただ、、、
予想をはるかに上回って力を残しておけず、そろそろヤバイですけど。

巻けるなら巻いちゃいたい(>_<)
しかしマスターより教えていただいたゾンビ歩きにて凌ぎ切りました。
山頂はいっぱい。


みな素晴らしい360度パノラマを堪能しております。
とりあえず。

ここでものんびりと、、、なわけないんですよ。
まきまきなのです。
三俣小屋もばっちりみえるのですが、テンバがどんどん埋るのが目視確認できます。
もういくしかない!!
明日の事はいったんおいておいて、ここは真剣に本気出しました。
膝さえ治れば下りはわりといけるんやで~。

ここで私とマスターのあいだに団体さんなどもあり、一旦間が空きます。
マイペースで下る集団もあり、ああ~まさかの烏帽子山頂におられた、うしろきてはるから~っか。
そのうち道をお譲り頂けました。
かなりザレた下りになりましたが、フォースの力を信じ先読み。できていなかった気もたまにしますが、まあ全力の自分を出し切ってやりました。
最大ズーム。

空いているように見えるだけで、実際は沢やなんやらで張れる場所は見た目ほどにはないのですよ。
こうしている間にもガンガンテンバは埋まっていくのが見える。
着いた三俣蓮華小屋。

しばしマスターの御帰還をお待ちし、姿が見えた瞬間先にテンバに行くことを伝えひた走り。
もはやまったりもくそもなく。
否。まったりなら、テント張ってからなんやで~。
なるべく小屋に近い方が良いのだが。

ソロならところどころ開いています。それもクロスオーバーfならなんとでもなりそう。
しかし二張り並ぶとなるとなかなかに。
マスターが中央をはさんで双六むかって右。私は左を探しましたが、二張り並んではれたのはここだけでした。

間に合った(*^^)v
上にいたときから目星つけていたこの場所。

プライベート感はばっちりですが、実はここなかなかに傾斜ってます。
テントはって横になった時は、逆に頭が上になればいい塩梅だ~。
その時はそうだと思ったのですが、、、
着いた時間は13時45分ごろか。
このあともぞくぞくとテンバに登山者はやってきてもうちょっとでもスペースあると張る。そんな感じでした。
仲良くなったソロのお兄さんに聞いた話では、昨日は200張オーバー。その方は同じ時期昨年もここをベースにしていたらしく、そのときは雪渓にもテントを張っている方もいたとか。
完全にキャパオーバーですね(汗)
このあと小屋にて昼食補給。
楽しみにしていたジビエ丼はすでに昨日の時点で完売。オムライスも本日売り切れにて、うどんを。
ケーキセットで優雅にとも思ったのですが、くそ暑いし珈琲って気分にならず。
テンバに戻りましたが、やっぱり暑いので小屋周辺にて過ごしました。
夕飯は棒ラーメンの熊本とんこつに乾燥あおさを入れて。
これはなかなかありでした。
それと昨日同様鯖煮とかシーチキンとか。

すっかりガスもでたし明日も厳しい戦が。
そう
槍テンバ争奪戦。
聞いたところ、昨日はテン泊は10時には殺生に降ろされていたらしい((((;゚Д゚))))
そうか、、
しかしその戦にぜひとも勝たなくてはならない。
一回は槍テンバ張りたいんだよね~。
あと途中インスティンクトバッテリー切れてしまいました。もうあと10分15分のところまでだったのですが。
ログ確認するとこの日のタイムは9時間26分。20分足したとしても9時間45分前後の行動時間(休憩込)だったと思います。
距離は17.03kmでした。
実際の距離はもう少し長いと思います。
本日も苦しい戦となりましたが、なんとか凌ぎきりました。
このあとはマスターと作戦を練りつつ明日に備えました。
エピソード3に続く。