体中あちこちが痛い、、、
何故かと言うと、、、
日曜久々の山スキーは
過去最高のロングルートだったからです<(`^´)>
という訳でいってみよ~。
今回の日曜は一日晴れが確定している日。THE・DAYってやつですな。
ここのところ週末日曜は天候不良が続いていましたのでとっても嬉しい。
BT師匠より連絡があり、もちろん参加表明です。
Oさん改めBB兄さんからの提案で、行先が人津谷より大日岳を目指すこととなりました。
人津谷!?
さっぱりどこかわからないので調べてみると、これはやばいのでは((((;゚Д゚))))
標高2000m近く上げ、かつ距離20kmオーバーとなるロングルートではないですか。。
いけるのだろうか、、、
しかしこんなチャンスもなかなかない。
気合を入れますよ~。
福井某所に深夜3時集合。
立山はクムジュン(営業しているかどうかは不明)をめざし車を走らせました。
今回のメンバーはBT師匠、BB兄さん、Iさん改めOYAZIさん、そして私です。
インスティンクトのログより、5時33分スタートでした。

立山駅過ぎたあたりかと思いますがゲートがあり、そこから歩いてクムジュンを目指す予定でしたが、車のままクムジュンまで来ることができました。
路肩脇にすでに数台の車も。
我々も邪魔にならない場所に駐車、準備します。
3kmほどクムジュンまでは歩かないといけないと思っていたのでとてもラッキー。
かわりに雪は予想より少なく、スキー担いで雪があるところまで歩きます。
OYAZIさんは兼用靴のままでしたが、ほか三名はアプローチ用の靴で歩きました。
林道が大きくカーブするあたりでスキー換装。靴は袋にまとめてデポ。まずは人津谷を詰めて国立登山研究所の冬山前進基地を目指します。
最初は雪も少なく苦労する場面もありました。

そのうちどこでも歩けるようになりました。
途中ブロック雪崩れあとも。

こんなのにあたったらヤバイどころか即ゲームオーバーです((((;゚Д゚))))
谷も狭くなるにつれ斜度も急になってきます。雪も固く途中クトーを装着です。
今回山スキーおはつのバックランド85。
DPSワイラー106に比べ圧倒的に軽く、また長さも10cm短いので登攀はなんせとっても楽だと感じましたよ。
順調に冬山前進基地に到着です。

何名かのツボ足の方々も休憩されていました。
山スキーはいない模様。
小休止ののち出発です。
ここから100mほど急斜面(私にとっては)を上ってその後1566mから1799m(前大日)、早乙女岳と続く稜線をを目指します。
最初こそ順調に上っていけたのですが、、、
途中よりどう上っていこうか迷い、少しクトーがかかりにくい場所に板を置いてしまい2mほどプチ滑落(>_<)
この辺りから心拍が一気に上がりその後はガタガタに(涙)
少しずつメンバーと差が開いていきます。。
必死で頑張って追従。周りの景色を感じている余裕もない。
ふとBT師匠から景色のことを言われて我に返ります。

弥陀ヶ原やその奥に見える山々。鍬崎山とか薬師かな。よくわからんけど。
雪のある時期にこの角度から見るのはもちろん初めて。
少し元気を取り戻しました。
が、
そのパワーの恩恵も長く続くことはなく。。
また段々皆との差が広がっていきます。
BB兄さんははるか彼方に。
BT師匠とOYAZIさんはところどころ休憩されていて追いついたりしましたが。なかなかついていくことはできません(;´д`)トホホ…
あのピンクの丸が早乙女岳。

赤の矢印の線が雑穀谷。のちに滑るルートです。(間違っていたらごめんなさい)
早乙女岳手前の急登。
上からBB兄さんの声が聞こえます。
板脱いでシートラで来るようにとアドバイス。
私はその声が聞こえた地点からシートラに変更。BT師匠とOYAZIさんはいけるところまで板のままで、途中からシートラにて上りあげました。
この早乙女岳のシートラで正直力尽きた感がありました(涙)
急登をなんとか、ほんとなんとかです。ウィペットをつき差、四足歩行で上りあげ大の字でちょっと休憩。
息を整え歩きだしました。
斜度もしばらくが緩くスキーに戻しても良かったのですが、スキーもツボも対してスピードも変わらないしそのまま。
早乙女岳はいったいどこだったのかわからなかったのですが、また斜度がきつくなる手前あたりでBT師匠とOYAZIさんが腰を下ろして大休止していたにやっとの思いで追いつきました。
BB兄さんははるか彼方にいる模様。
目の前に見えるピークが早乙女岳かと思っていたら、どうも大日岳だけとわかり頑張ることに。もしあれが早乙女岳だたっらここで待っていますとリタイアするつもりでした。ほんと疲労困憊ヘロヘロ。。
文章と画像が前後しているかもしれませんが(汗)
あのオレンジマークが剣岳。

稜線上、劔もばっちり見え続ける。そんな最高のルートだったのですよ~。
ただこれ以外写した画像がない(;´д`)トホホ…
最早余裕がないのです(涙)
あれは薬師岳なのか不明。

右も左も素晴らしい眺めなのですが、余裕はびたいちないのです。。
雪庇怖い。

過去に冬山前進基地での大学生の研修で、大日岳で大きな雪庇崩落事故があったとのこと。
予見できたかどうかは私には全くわからないし、コメントする立場でもありませんが、ただわかるのは雪山はもちろん夏山だってそうですが山では何が起きるか分からない。これだけは肝に命じておきたいと思います。
これが最後。ここを乗りきればピークに立てる。。

早乙女岳より何度か偽ピークに騙されつつ、今度追いついたらここで待ってます。いやマジでその後のスキー滑走に本気で影響する。
そう思ってたのですが結局頑張って登りました。というか登ってしまった、なにが脚を動かしていたのかわからない。まあ追いつくこと自体なかったのですが(汗)
途中下山してくる方に先行の山スキーの方について尋ねると、BB兄さんはすでにピークから二回目滑りにいってましたよと(゚д゚)!
相当待たせている。。。
BT師匠とOYAZIさんはまだピークではないらしい。急ごう。でもゆっくりとしか進めないのです。足元途中一回攣った(;´д`)トホホ…
芍薬葛根湯のジェネリック的なものはもう二回分も服用中。
頑張るとまた攣ってしまうので牛歩なのです。
しかし、、、
着いたよ。

板軽くて良かった。。
半分は担いだから(汗)
BB兄さんは大日岳からの斜面を二回滑って帰還した模様。無尽蔵のスタミナです。一時間以上待たせてしまいました。
BT師匠とOYAZIさんはさんは20~30近く。すでにカップ麺は食べられたようです(汗)
申し訳ないですm(__)m
インスティンクトのログを見返すと7時間13分で登頂でした。とにかく。
絶対無理、、、途中からそう思ってた大日岳のピークを踏むことはできました。ここは素直に嬉しい♪
これ以上時間を取ると後の行程そのものにひびくので、パンを半分だけ食べて急いで滑走準備。というかパンを一個丸々食べる事がきついくらいしんどくて食べれなかったのだが(汗)
まとも滑れるだろうか、、、
どう上ってくるときだいぶ緩んでた?とBB兄さんに聞かれましたが、まだ緩んでるとはいいがたいことを伝えると、ではこちらから行きましょうと、尾根ではなく、まず少し南の斜面に滑り込んで巻く感じで雑穀谷を目指して滑ることになりました。

OYAZIさん滑走。
最初とにかく緩くてよかった。雪も良い感じで緩んでます。
思った以上に脚は動く。上りとは違う筋肉だからか。まずは一安心。絶好調には程遠いけれど踏ん張れないとか、そんなことは全くなく少し太ももにくるかな~といった感じ。よかった~ε-(´∀`*)ホッ
雑穀谷滑走ポイントまできました。
途中場所によってはガリっているところもありましたが、概ね良好。
ここで柱合会議です。

ゴルジェの辺りまで滑り込んで、その後は支尾根か谷を詰めて早乙女岳から前大日の間の稜線に帰還するらしい。
ということは安定の上り返し。
このまま稜線を滑って帰ってもアップダウンあるし、上り返しもまあ150mほどだからと。実際は200mはある模様(゚д゚)
もう上り返しはなれた。行くしかない。というか行かないと帰れないからね。
あとは雑穀谷の雪の状態と谷割れだけ。
ガリもいやだけどモナカも嫌なのよね。そうなると太ももパンパンになって上り返し氏ねるΣ(゚д゚lll)
いざ滑走!!
めちゃめちゃ最高(∩´∀`)∩ワーイBB兄さん。

BT師匠。

我々以外のシュプールのない谷を思う存分滑走します。
1500から1450mの辺りまで滑り込みましたよ。滑走ポイントから大体650~700m程落としました。疲れも吹っ飛ぶくらい楽しかった~(´∀`*)ウフフ
とりあえず滑走終了地点にて大休止。ここで第二回柱合会議発動。もうすこしだけ滑ってその先の支尾根を上るか谷を詰めるか思案中。
この間に一滑りし、お腹も一気にすいたのでカップ麺を流し込み上り返しに備えます。
会議の結果、谷を詰めて稜線に戻ることに決定しました。
頑張れよ~おれの太腿。というか今回はふくらはぎがやばい。

段々と差が開いてしまいますがどうしようもない。
マイペースで行くしかない。
皆が直登で登れるところが自分だけ滑ることも。なので細かくジグ切って登ったりもしました。これはシールの問題ではなく、上半身、腕に力がはいらずストックを使うパワーが残っていないからというのが自分でよくわかります。いろいろ課題が山積(涙)
稜線に乗り上げてまずは景色を見て自分を励ます。

まだじみにのぼるんか~い。

あれが前大日です。
もうこの先は上り返しはない模様。小さなポコはあるけれど上手く巻いていける。
なんせ雪がいい塩梅で緩んでホント良かったです。
稜線もツリーランもすごい楽しめて一気に冬山前進基地まで。
プチ滑落した斜面もスキーで滑るとそれほどでもないと感じてしまうけど、上っているときはめちゃめちゃ急斜面だとおもってしまうのですよね。滑走モードだと守功で例えると攻めてると思えるからなんだろうな。
OYAZIさんジャンプ!

雪が良い感じなのでグイグイ滑れます。くわえていたが短いので回しやすい。

人津谷をどんどん落としますよ~。
雪崩れ地点は急いでいきましょう。

最後の方で渡渉もあったり。

デポした靴を回収し、限界までスキーで。その後は兼用靴のまま下山しました。
流石にお腹すいた。汗も半端じゃなくかきました。お湯込3.5ℓ持ってきましたが、3ℓ近く消費。これが少なくて済めばな~。荷物も軽くなっていろいろ+に働くのですが、、、
ミネラルも失われるし良いことがない(-_-;)
体質は変えられません(;´д`)トホホ…
お腹もすいたし、帰りはOYAZIさんおすすめのサンダーバードという地元のコンビニ!?立山から下ってセブンより先にあるお店にておにぎりを補充。これがお店手作りらしく、具材にクマとかうさぎもありましたよ。あえて普通の具材を買いましたけど。サンドイッチも手作りでおにぎりもサンドイッチもマジで美味かったです。ツギからは帰りはここで腹ごしらえです(*^^)v
福井につくまで車中で山などの雑談で盛り上がり最後まで楽しい時間となりました。
上りは散々でしたが、ほんと根気よく見守ってくれてありがとうございましたm(__)m
大きな経験値が積めた山行となりました。
距離24.6km。
タイム11時間42分。
高度上昇2380m。
消費カロリー5763。
完全燃焼でした。
帰りの車中で65歳の壁。この辺りの年齢からだんだん弱くなってくる!?的な話になりましたが、私がBB兄さんのような強い柱になるまでBT師匠にもOYAZIさんにも絶対に引退はさせないと秘かに誓いました(笑)
ではまた~。